蒸留酒の製法がアイルランドに伝わり、その土地で親しまれていたビールを使って出来たのが、ウイスキーの起源だといわれている。
その後ウイスキーは世界の至るところで各地の風土に適した穀物を使い、独自の製法に基づいて 生産されるようになった。 その中でも生産量が多く、優良なウイスキーとして認知されているのが、スコッチ・ウイスキー、アイリッシュ・ウイスキー、アメリカン・ウイスキー、カナディアン・ウイスキー、 そして日本産のウイスキーであり、世界の5大ウイスキーと呼ばれている。
イギリス北部のスコットランド地方で生産されているウイスキーの総称。
スコッチ・ウイスキーは、原料や製造法の違いにより、モルト・ウイスキー、グレーン・ウイスキー、ブレンデッド・ウイスキーの3種類に分かれる。
ピートの香りをつけた重厚な味わい。
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大麦麦芽(モルト)のみを原料とするウイスキー。
香気成分を多く含んだこのタイプのウイスキーは、長期間の熟成を必要とする。
大麦麦芽にトウモロコシなどの穀物類を混ぜたウイスキー。
ピート香がなく、比較的ソフトな味わいが特徴。
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。
これによって性質の異なるウイスキーが互いの風味を補い合い、より高品質のウイスキーを造ることが可能になる。
アイルランド島は、史上最古のウイスキーが生まれた地でもある。
原料は、大麦麦芽のほか、発芽していない大麦、ライ麦、小麦などを使用する。
通常はピートの香りはつけず、マイルドな味わい。
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アメリカでは17世紀半ばから蒸留酒が造られ、その頃原料には蜂蜜が用いられていた。
ウイスキーを造り始めたのは、スコッチやアイリッシュ・ウイスキーの蒸留技術を持った、スコットランド系やアイルランド系の移住民だった。
アメリカン・ウイスキーの種類は、バーボン・ウイスキー、ライ・ウイスキー、コーン・ウイスキー、テネシー・ウイスキーが一般的である。
オーク香があり、全般に強く重い、個性的な味わい。
その名称が、独立戦争でアメリカを助けたフランスのブルボン王家の名に由来する。
原料にはトウモロコシを51%以上用いたもので、ケンタッキー州が名産地。
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バーボンよりも古くからあるアメリカの蒸留酒。
ライ麦だけではウイスキーを造ることが難しいため、後にはトウモロコシを加えて造られるようになる。
使用されている原料の51%以上がライ麦であること、熟成には内側を焦がしたオーク材の新樽を使用することが定められている。
トウモロコシを80%以上含むもの。
現在のカナダのウイスキーは、トウモロコシを原料としたベース・ウイスキーと、ライ麦を主原料にしたフレーバリング・ウイスキーの2種類の原酒を造り、樽熟成させた後にブレンドして作られる。
ウイスキーの中で最もライトでスムーズな風味を持つ。
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日本の国産ウイスキーは、モルト・ウイスキーとブレンデッド・ウイスキーが主流。
寿屋(現在のサントリー)が、スコットランドでウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝(ニッカの創始者)を製造責任者として昭和初期に国産ウイスキーを造ったのが始まり。
スコッチ・スタイルのウイスキーだが、スコッチに比べピート香を抑えた丸みのある、穏やかな味わい。