●リキュールとは●
蒸留酒(スピリッツ)に薬草や果実などのフレーバーを加え、別の味わいと香り、色をもたせた酒の総称。
フレーバーはひとつの果実でも種子、果肉、果皮などの部位によって風味が異なり、ベースとなるスピリッツもいろいろあるため、リキュールの種類は非常に多岐にわたる。
現在日本で発売されているリキュールは、輸入品を含め 500種類以上。
◆リキュールの分類◆
一般的にはスピリッツを無視して使用する主原料によって分類される事が多い。
ただ、主原料がオレンジだったとしても、ほとんどの製品には薬草や香草などの副材料が使われているので、同じ種類のリキュールに属していても味や香りにはかなりバラツキがある。
◆果実系 >詳細へ
オレンジやチェリー、カシスなどに代表されるフルーツ系のリキュール。
リキュール本来の薬用効果より、香りや味わいに重点を置いている。
薬草・香草系のリキュールより歴史は浅いものの、生産量や種類は最も多く、カクテルや製菓には欠かせない存在となっている。
また、一本のボトルを製造するには単純にひとつのフルーツだけを用いるのではなく、他の補助材料を加えて味が単調になるのを避けている。
◆薬草・香草系 >詳細へ
ハーブやスパイスなどを中心とする薬草や香草は、リキュールにとって最も重要な原料で、これがなければリキュールは存在できないと言っても過言ではない。
中世では薬として飲まれていたリキュールは、ほとんどこの系統に属しており、最も歴史あるものといえる。
◆ナッツ・種子・核系 >詳細へ
果実の種子、核、ナッツ類、コーヒー豆、カカオ豆などがここに分類される。
どれも濃厚な香味が特徴で、食後に飲むのに適している。
◆特殊系 >詳細へ
原料別に前記のいずれにも分類しにくいリキュールを特殊系とする。
その代表的なものが、クリーム・リキュール。
これまではアルコールとクリームを一体化させることは困難だったが、食品工業技術の進歩が、新しいタイプのリキュールを生み出した。
ナッツ・クリーム系リキュール